The Cuckoo's Nest

幽遊自躑に暮らしております。https://twitter.com/Wintermoth1934

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

飴を舐めろ

飴を舐めろ。 さすれば貴様は幸福であり続けるだろう。 ただひたすらに飴を舐め続けるのだ。 その下の上で転がる甘美な玉は貴様を幸福でなくとも大地のように平坦にはしてくれる。 ただ気を付けろ。もし飴を噛み砕いてしまったり、うっかり飲み込んでしまっ…

雨の日の庭

雨の日の庭が好きだ。 写真では私の目で見ているソレを表現できないけど掲載します。 傘をささずに雨の降り注ぐ暗ぼったいちょっとした異世界を楽しむ。 髪を濡らしながら腰より下の低木に目を向けると葉が雨粒を落とさないよう支えているのが分かる。雨だか…

不眠

眠くて仕方がない。すぐにでも寝たい筈なのに脳が入眠を拒む。一度で良いから夢を見ず8時間一度も起きずに眠りたい。人が当たり前のように享受している幸福を私は味わえない。とにかく眠い。今日は早く起きたし身体も動かしたし他人にも会った。昼寝もしては…

連続性

この頃、自分の発言や行動に連続性がないと感じることが増えた。テレビを見て動物と過ごしただけの特別何もない日でもそう思う。 昨日の自分がした行動がどうも自分ではないというか、いや、自分ではあると感じるが、どうにも正気ではなかったのではないかと…

人が私を気味悪がっている。 だがおそらく人は私を気味悪がってなどいない。 問題は私がそうとしか感じられなくなっていることである。 精神薬を飲み誤魔化して何か意味があるのか。 誤魔化して、誤魔化して、誤魔化して……それが私の人生だ。 私は一人では生…

走馬灯

諸君は今の生活が、人生が、もしや走馬灯ではないだろうかと疑ったことはないか? 私はある。 私たちの今この体験しているものが生者の人生による体験なのか、それとも死の瞬間に見る走馬灯なのかは誰にも分からない。そう、それはあの有名な胡蝶の夢のよう…

青年

ただ一日そしてまた一日が過ぎ去るのみ。 その日、私は21歳の青年だった。しかし、私はある不幸な出来事(通常の人であれば皆通る類のもの)から人生に絶望し、立ち直る事ができなかった。私は大学を中退し田舎に帰って何をするでもなかった。する事といえば…

気分

人の気分ほど良い加減なものはない。 もう死のう何を使ってどこで首を吊るのが適当かと考えていた者がある電話一つでスッキリサッパリしてしまうこともあれば、またその逆に有頂天になっている時にある電話一つでもう死のう何を使ってどこで首を吊るのが適当…

またこの発作だ。夜になると、一人になると、過呼吸になって発狂を求める。 なぜ気が狂わない。俺は気が狂って欲しいんだ。気が狂って閉鎖病棟で一生を終えたいんだ。もう人に不幸をもたらすのも嫌われるのも失望されるのも大事なものを失うのも俺には耐えら…

遺書について

これから死ぬかも分からないこの世界で何故人は遺書を認めないのだろう。何も遺書は自殺者のみに許された権利ではない筈だ。 皆、自分が死ぬなどとは夢にも思っていない。今これを読む君の所に飛行機が墜落するとはやはり信じられんのだ。かく言う私も遺書を…